今回は我が庭のバラ品種の中で一番濃い赤色の「ドクター・ヒューイ」と、まさにプリンセスの名称に相応しい美しさ「プリンセス・シャルレーヌ・ドゥ・モナコ」の蕾から開花までの観察記を綴っておきたいと思います。
我が庭では4月中旬から続々といろいろなバラたちが咲き始めましたので、今月は各バラをレポートするのも忙しくなっています。
比較的早めに咲いていた真っ赤な薔薇品種「ドクター・ヒューイ」も、遅くなりましたが今回ここでやっとレポできる順番がきました。
後半には、モナコ王妃の名を付けられた美しい薔薇「プリンセス・シャルレーヌ・ドゥ・モナコ」の今年の開花レポートを記してみたいと思います。
始めに「ドクターヒューイ」からレポです。
我が庭には「ピンク・クラウド」や「パレード」など、明るく目立ったピンク系色のバラはありますが、濃い目の赤いバラはこの「ドクターヒューイ」しかありませんので開花すると本当に目立ちます。
それではまず、この薔薇の性質から調べてみましょう。
ドクター ヒューイ
Dr. Robert Huey1914年 アメリカ
花色 赤色~濃い目の赤色
一季咲き 微香
花径 5㎝ 樹高 4m
強いバラだが、棘はとても少ない
バラ辞典より
(画像は我が庭のバラ)
我が庭のバラは淡い色が多いので、こういう濃い目の赤色品種は特に目立ちます。私的にあまり濃い赤色は好まないので選ばないだけですが、実は今回のこのバラは訳ありで開花まで至ったバラなのです。
4月の中旬を過ぎた頃、西側の陽当たりに蕾がたくさん付いていました。↓の写真
その中の一つが蕾のガクを破って真っ赤な花弁を見せていました。形がまるで真っ赤なイチゴみたいですね~!
クリムゾンレッドという色みたいですが、固そうなしっかりとした形でした。
↓の写真 少しづつ外側に開き始めました。一枝に3~5つも蕾を付けていますね。
葉っぱの色は明るめの緑で、柔らかいです。横から観ると尖がり帽子の様でした。(↓の写真)
蕾の色から開花していくと色が変わっていくバラが多いですが、この「ドクターヒューイ」は蕾の形の時から真っ赤な色で、そのままその赤の色合いで咲いていくみたいです。
七分咲きくらいになっていきました。丸弁咲きで、花弁色はベルベット色の様な濃い赤色をしています。午後は陽当たりが強くなる場所なので、間もなく全開となっていきます。
雄しべ雌しべが見える全開になると、ちょっと平咲きっぽくなって、落ち着いた赤色に見えてきます。緑の葉っぱの中で目立つ赤色になっていました。(椿の花に似ています)
中輪の房咲きで一季咲き、春にしか咲かないので ここで思い切り咲くでしょう!
後日、たくさんの蕾から花弁がどんどん開いていました。
今年は下からシュートが次々と出てきていますので、大きく育ちそうです。花数も増えていってます。↓の写真 黄色のバラ「ルナミスト」と競演しているかの様に咲く「ドクター・ヒューイ」
我が庭のこの薔薇「ドクター・ヒューイ」はとても生命力が強い品種の様で、実はこの「ルナミスト」の台木に使われていたみたいなのです。(この薔薇は購入した覚えが無かったのです・・)
「ルナミスト」を買ってきて植えた鉢の土中(根)から知らぬ間に芽吹いてきたのが、この薔薇「ドクター・ヒューイ」なのでした。(ルナミストと姉妹になるのかな~?)
この品種はバラの台木にも使われているそうですが、色もまったく違うので不思議な感じでした。
「ドクターヒューイ」の由来は、アメリカの薔薇好きな医師の名前だそうです。ランブラーローズCLなので、育つと4mほどに大きくなるようです。
強い薔薇なので、きっとこの先もこの場所で毎年旺盛に咲き続けると思います。
本当に美しい姿を毎年魅せてくれる薔薇「プリンセス・シャルレーヌ・ドゥ・モナコ」。
今年もその美しい姿を撮ることができましたので、さっそくお見せいたしましょう!
その前に、まずは蕾から・・
5月に入って暖かい日も続き、我庭の東側「ロサキネンシス・アルバ」のアーチトンネル先に待望のバラ「プリンセス・シャルレーヌ・ドゥ・モナコ」の蕾が一つ、ガクを破り始めていたのを見つけました!
アプリコットイエロー&ほんのりピンク色の丸い大きめの蕾ですね。(美味しそうなフルーツの実みたいです^.^)
この後も数日かけて、内側の花弁がどんどんでき膨らんでいきます。↓の写真
東側に朝の陽射しが当たって気温も上がり、綺麗なアプリコット色の花弁が出てきました。
そしてやがて3分咲きくらいになっていきます・・
波状弁抱え咲きなので、花弁の先がウエーブがかった感じになっています。ちょっとチューリップみたいな形になってみえます。カップ咲きの可愛いプリンセスですね~!
グラデーション色が綺麗に魅せられます。この薔薇は四季咲きなので、秋にも咲いてくれるのです。
そして、いよいよ素敵な開花が見れますよ! ↓の写真^^//
わっ~!きれい~
今年も無事に美しい姿を観ることができました~! 今のこの7分咲きくらいが一番美しい時だと思います。内側の花弁はアプリコット色で、外側はホワイト色に近くなっています。
アンティークタッチの薔薇ですね。茎がしっかりしているので、切り花としても楽しめますよ。
何度もアップで撮ってみましたが、その美しさにずっと観ても飽きませんね~
また、この薔薇は芳香賞も受賞しただけあり、香りも素晴らしいのです! フルーティー&甘美な香りが、東庭に漂っています。
全開に咲くと11~12cmほどになる大輪で、耐病性もありますので初心者にもお勧めな人気品種です。
切り花にしてお部屋に飾りましょ!
*また綺麗な2番花が咲いたら追加で載せたいと思っています。
次回につづく
♢今回のおまけ記♢
4月の下旬から徐々に開花し始めていた早咲きバラの中で、特に房咲きの品種「コーネリア」と「プロスペリティ」が今すごく見ごろになりました!
我が庭の東南に咲いた「コーネリア」の咲き誇っている様子です! 10輪くらいの房咲きもあり、ほぼ満開を迎えていると思います。
今年は蔓があちらこちらに伸び、例年以上に蕾を付けてしだれる程の生育が見られました。ポンポン咲きが庭を華やかにしてくれます。
↑の写真*いろいろな色の花が混ざっていますが、この「コーネリア」は咲き始めの時にピンク色でその後にアプリコット色、そしてホワイトピンクへと花色が変わっていくのです!
良く観ると同じ1枝なのに少し色の違う花弁があります。花持ちも良いので先に咲いた花が時間差で色が違ってくるのでしょう。そういう点でも楽しませてくれる薔薇ですね!
↓の写真は、我が庭の西側に咲いている「プロスペリティ」が、純白の綺麗なブーケみたいになって咲き誇っている様子です。この薔薇も1枝に10輪ほどの房咲きになるので、とてもボリューム感がありますねぇ~(^^)
きれいなブーケみたい~
同じようにこの「プロスペリティ」もそろそろ満開を迎える頃ですが、今年は特にたくさんの蕾が付いている様で、まだ少しは咲き続けそうです。
中心はほんのり黄色になっていてエレガントな雰囲気が感じさせられます。四季咲きですが、蕾の数はやっぱり春が一番ですね!
↓の写真は「ロサキネンシス・アルバ」の最終開花分を撮りました。
一季咲きの「ロサキネンシス・アルバ」は、ほぼ咲き終わりましたので早々に風通しが良くなるよう枝をバッサリと切りました。その中で、少し残っていた蕾が遅れて咲いたようですね。遅ればせながら可愛く咲いていたので撮っておきました。オールドローズは色合いが優しくナチュラルなローズガーデンになりますね❣
今年はたくさんの花が咲いているので、切り花にしても楽しめています!
↓の写真 花台になった古いベンチにブリキのポットへ飾った「アンジェラ」&「ホワイトラフランス」
妖精の置物も微笑んでいるようですね(^v^)
↓「ピエールドゥロンサール」がとても綺麗に咲いていたので、2花ほど庭から貰ってきてキッチン出窓で飾っておきました。ガーベラ(宿根草)と一緒に癒してくれます。
挿し木で増えたアイビーが、ちょこんと隣に迎えてくれました。
家の中でも花を観ることができると良いですね~バラの花は庭から頂いてくるので買わなくても済みますので、バラを育てるのが楽しみです。
バラを綺麗な姿の時に切り花にして楽しみましょう!
次回につづく